miyaのベネチアレポート
10:ワークショップに参加しました
9月9日から17日までの約1週間ちょっとの期間でしたが、濃く充実した日々でした。
学校の授業の一環で、参加したら単位がもらえるので,それ目当てに来ている子もいましたが、しかし,そんな生易しいものではありませんでした。

朝は8時から学校が開いているし、閉まるのも夜の10時です。
毎日18時からは2時間近くもセミナーがあり、毎回違うデザイナーが自分たちの作品の紹介をするので、そんな貴重な機会を逃すわけにもいきません。

10種類のコースがあり、8つの企業が参加して、デザイナーと一緒に企業のテーマに合わせてデザインをします。
たとえば、病院の設備をデザインしている企業は二つのコースを持っていて、一つは患者のプライバシーを考えた相部屋の仕切りをデザインするコース、もう一つは部屋に対する患者の要求をマーケティングして必要なものをデザインするコースと,最初に聞いた時はなんて退屈そうなコースなんだと思いましたが、生徒たちの作品を見ると楽しそうなデザインに仕上がっていました。

そして,私のとったコースは、照明器具を作っている企業のコースで、テーマはバスルームの照明でした。
こちらのバスルームは、たいていトイレと洗面所が一緒になっていて、日本のようにお風呂に入るだけの部屋ではありません。それに,近年は広くて開放的なバスルームが人気で、リラックスする空間という意識があります。

さて,初日はコース別に集まって、朝から早速その企業見学に行ってきました。
私の行った照明器具の企業は、わりとこじんまりしていて、組み立てや梱包、耐久試験所など一通り案内してもらい、ショールームで、今現在の照明器具のセミナーがありました。そしてその企業は、ミラノの家具の見本市に来年参加するために、学生の新鮮なアイデアを参考に、新しい照明器具を作りたいという事でした。以前にも、他のワークショップで、いくつか不思議な照明器具を制作し、見本市に参加して,その評判が良かったそうです。

企業の責任者の人は、かなりの太っ腹で(実際にも太っ腹)、企業見学の間,お昼の時間に私たち生徒約15人を昼食に招待してくれました。これには生徒たちもびっくり。
木をふんだんに使ったかわいらしいレストランに連れられ、前菜3種類と、リゾットとラザニアが出てきて,さらにワインがあって、おいしい昼食をいただきました。
みんな、「どうやって食べたらいいのかわかんないよー」と、エレガントに盛られた前菜に四苦八苦し、「食後のデザートはどうしますか?」とウェイトレスに聞かれて、「コーヒーだけでいいです」と遠慮して、こっちの生徒たちのスれてなくてかわいらしい一面をのぞかせていました。


さて、二日目からは、さっそくミーティングです。
前日に受けたセミナーをもとに、考えたアイデアを話し合いました。
そして,デザイナーのアドバイスがあるのですが、偶然にも私のコースのデザイナーは日本人でした。
ミラノで活躍している40代ぐらいの女性で、みんなのアイデアを刺激するいいアドバイスをしてくれました。

もちろんミーティング中はイタリア語なのですが、私と二人で話す時は日本語でした。
率直に自分の意見を述べてくれるので、私もいろいろあるアイデアを素直に話す事ができました。
でも,この人のイタリア語、私が聞いてもちょっと怪しい、、、。
単数形複数形や女性形と男性形もごちゃ混ぜになっていました。

しかし、よくしゃべるのです。
自分の意見をハッキリと言って、そうすると、言葉の間違いなんか気にならないんです。
大事なのは,話す中身なんだと思いました。

しかし,夕方のセミナーのとき、このデザイナーの作品紹介をしていた時、近くの子たちがクスクス笑っていました。実際、名詞の語尾変化が、かなりおかしかったのですが、次の日、友達に聞いてみたら、「イタリア語、間違ってはいたけど、かわいらしい人よね。それに、彼女の作品ステキだったわよねー。」と、やはり大事なのは中身です!私もちょっと励まされました。小さな間違いなんて気にしないで、自分の作品、意見を伝える事ができない方がハズカシい事です。

そして、毎日遅くまで居残る日々が続き、ご飯を食べる時間もまともに取れないほどで、最終日のプレゼンテーションになりました。
午前中は準備に追われ、午後からは校長や企業や商工会議所の人たちがやってきて,説明したり質問されたりしました。私も自分の作品の説明をしないといけなく、緊張して何をしゃべったのかよくわかりませんが、デザイナーや助手の人たちが補足してくれました。

本当に、みんなに手伝ってもらったので感謝しないと。
たいへんだったけど、楽しかったし、ほかの学年やクラスの子たちとも仲良くなれて、すごくいい経験でした。

>>「イタリア語の世界」へ戻る時はこのウンドウを閉じて下さい  次のコラムへ >>