miyaのベネチアレポート
04:複数形と眉毛
いまだに単数形と複数形の感覚がうまくつかめません。
今回は、そんな私の疑問をさらに大きくし、解決した話をします。

ある日、前から歩いてくる男の人に目が釘付けになりました。
それは、眉毛がつながっていたからです。
眉間なんて言葉を思わせないくらい、堂々と海苔を貼ったかのようにりりしい眉毛でした。

その事を、友達のイタリア人に話そうとした時、ふと、その眉毛という単語は単数形になるのか、普通どおり複数形なのかと迷ってしまいました。
通常、眉毛は"le sopracciglia(レ ソープラチーリア)"女性名詞複数形として扱われます。
しかし、私としては、そんなきっちりつながったものを複数形にするには納得がいきません。

"いや、普通はつながってても複数形だよ"
"つながってるって、2本がつながってるんじゃなくって、もう、一体化してるのよ!それは、複数形なんて思えないくらい!"
"ああ、それは、il monosopracciglioって言えばいい"

なんと、そういう時は"il monosopracciglio(イル モノソープラチリオ)"という、日本語にすると"一本眉毛"という単語を単数形で使うそうです。
この"monosopracciglio"の"mono-"は、モノカルチャーとか言われる時の"モノ"と同じギリシア語源の"一つの"とか、"単一の"という意味の接頭語になります。
でも、これって、日本語の一本眉毛と発想が同じ。

そして、眉毛と言う単語、ややこしい事に、単数形は"il sopracciglio"男性形です。男性名詞複数形も使えるそうですが、一般的ではありません。
ちなみに、まつ毛は"le ciglia"、これも、単数形だと男性名詞"il ciglio"になりますが、通常、複数形は女性名詞で扱われます。"sopra-"という"上の"と言う意味の接頭語を、まつ毛"le ciglia"にくっつけて、眉毛って意味になるのは語源が単純で覚えやすいです。

私の場合、こうやって、単数形と複数形の区別の感覚を一つずつ考える事によって、そのうち、なんとなく言葉が自分のものとして身に付いてきます。
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