訪れた千載一遇の転機

~ ピンチはチャンス ~

【このページの最終更新日:2011年3月18日】

まさかの想像を絶する大災害

2011年3月11日午後2時46分、世界の災害史に名を残す事になった東北関東大震災が発生しました。

高度な地震対策が周到に施された先進国日本で、500Kmの長さに渡って3つの断層が連鎖的に巾200Kmにわたってずれ込み、マグニチュード9.0ものエネルギーで海底を持ち上げ、沿岸を10mを越す前代未聞の大津波が襲い、死者・行方不明者が2万人に達しようとする大災害となりました。
40万人もの被災者が家を跡形もなく失い、寒さと飢えに苦しみ、全員が元のように安心して暮らせるようになるまでには気の遠くなるような時間と苦労が見込まれます。

また、想定外の未曾有の大地震は、これまた世界の原子力災害史に名を残す、大事故を原子力発電所に引き起こし、世界中を震撼させ、多くの国で核の平和利用に関して大きな懸念を呼び起こすと共に、その是非に関して根本から検討し直さねばならないと言う議論を引き起こしました。


「自分だけ良ければいい」・・・恐怖が内向する自己防衛

地震・津波被害の実態が明らかになるにつれ、周りをみたら被災地でもないのに

スーパーやコンビニから、あっと言う間に消えてしまった数々の品々
懐中電灯・電池・ラジオ・発電機・カセットコンロ・各種防災用品
弁当・カップラーメン・パン・おにぎり等のインスタント食品
何軒回っても見つける事のできないお米

ガソリンスタンドから消えてしまった
ガソリンと灯油

自転車や懐中電灯などは、被災地以外での輪番停電に対処するものだし、動かぬ電車に対処する為に車通勤宛てに手に入れなければならないガソリンはあったと思いますが、
この異常な買いだめ過剰反応には本当に失望致しました。

「我々は被災者じゃないだろう?!」、 「我々は何も困ってないし、差し迫った危険に対応しなければならない状況でもないだろう?!」
どうして少しでも被災者達の為に、そう言った品々を節約し、回してあげようと考えないんだろうか!!
周りがどうでも自分だけはそんなに守っておきたいのか?!

私はここにも、現代の世相の情けなさを感じずにはいられないのです。 「今の私と日本と世界と」で述べた事と強いつながりを感じるのです。
「我儘な弱虫」とでも言っておこうか・・・・


今こそが、そんな日本から生まれ変わる千載一隅のチャンス!

ハングリー精神もなくなり、万事自分だけを大切に小さく生きようとする今の日本の世相。

そんな日本に、振りかかったこの未曾有の大惨事。 天文学的数字に達する、復興に要する時間と経済的負担と忍耐力。 
追い打ちをかける様に難題をふりかけて来た福島原子力発電所事故。 第二次世界大戦後一貫して力を注ぎ、頼って来た原子力エネルギーの是非の根底が問われています。
更に、大災害にあえぐ輸出立国日本の息の根を止めようとするかのように襲って来た超円高が歴史上最高値を更新しています。

気の遠くなる規模の復興努力が必要とされ、エネルギー行政自体も根底から見直さざるを得ない状況となり、ただでさえ劣勢にあった経済活動面でもダメ押しするかのような大きな打撃を受けたこの現状は、まさに2度目の「(敗)戦後」と言えるのではないでしょうか。
敗戦後の惨憺たる状況に燃えた日本人に脈々と流れる大和魂の血が、今再び燃えたぎってくれないだろうか?!  

もちろん、これは想像を絶する苦境に立たされている被災者の方々の事を言っているのではありません。 この被災者の方々をなんとか救おう、このピンチに瀕している日本を救おう、元気になろう、輝こうと思う、被災者以外のこれからの日本を支えて行く若い世代の方々の事です。

ピンチはチャンス。  大ピンチだからこそすべてをプラス思考で、この千載一遇の機会を積極的に生かして、今の八方ふさがりで全くホープレスに見える日本を救って欲しいと切望します。

「我儘な弱虫」になってしまった日本人が、大きな試練の前でその内に秘めた真価を問われています。


2011年3月18日 記




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