【このページの最終更新日：2000年5月13日】

タイ王国国歌

　タイ国はタイ国民の血肉を集め合わせたもの
　タイ全土はすべて国民のもの
　すべてを維持できているのは
　タイ国民すべてが団結を愛しているから
　タイは平和を愛するが、闘うことになれば恐れはしない
　独立は誰にも抑圧させはしない
　国家のためにすべての血の滴を犠牲にする
　タイ国家に栄光あれ


作曲：Phra Chenduriyan
g 作詞：Luang Saranuprabhandh
制定：1939年


タイ王国国歌を初めて聴いた時の印象は強烈でした。　私達が既に遠くに忘れ去っていた、素朴でな純粋な心を躍らせる何かを自然に呼び起こしてくれるよ うなメロディーに、いっぺんに執りつかれてしまいました。　もともとタイ語の発音は、なんとも可愛くて私を捕らえて離さなかったのですが、この国歌のタイ語 の歌詞の響きが、実に良くメロディーにマッチしているのも印象的でした。

それだけに、歌詞の訳を探してあててその意味を知った時は、逆にちょっと驚いてしまいました。　あんな可愛らしい言葉とメロディーで、「血」とか「肉」とか「闘う」とか言ってたとは全く想像で きなかったからです。

だけど、周辺諸国が外部の勢力に占領されたり攻撃されたりする歴史の中で、タイ王国はその独立性 と純潔性を守り通してきた事を考えたとき、この国歌の言葉が持つ意味の重たさを感ぜずにはいられ ません。



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