「わかる」初級スペイン語講座
【このページの最終更新日:1998年1月11日】
私は語学の専門家ではないので、不適切な部分もあるかもしれませんが、とりあえずこんな感じか!とわかるところ
までの、導入講座です。
Leccion 1.「私、あなた、彼、彼女...」(人称代名詞)
とりあえず、主語が決まんなければ話ができませんから、これからはじめましょう。
日本語 | 性別 | 西語 | 発音(赤にアクセント) | 英語(参考) |
私 | 両方 | Yo | ジョ | I |
あなた | 両方 | Tu | トゥ | You |
あなた(丁寧語) | 両方 | Usted | ウステ | You |
彼 | 男性 | El | エル | He |
彼女 | 女性 | Ella | エージャ | She |
私達 | 男性 | Nosotros | ノソートロス | We |
私達 | 女性 | Nosotras | ノソートラス | We |
あなた達 | 男性 | Vosotros | ボソートロス | You |
あなた達 | 女性 | Vosotras | ボソートラス | You |
あなた達(丁寧語) | 両方 | Ustedes | ウステーデス | You |
彼ら | 男性 | Ellos | エージョス | They |
彼女ら | 女性 | Ellas | エージャス | They |
英語と違うのは、@人称によっては性別がある、A「あなた」に丁寧語バージョンがある点ですね。
スペイン語には性別による区別がたくさん付きまといます。大変めんどう臭いのですが、語尾が
O となるか A となるかの違いですから、面倒臭いだけで難しいことはありません。
Leccion 2.「これ、それ、あれ...」(指示代名詞)
人だけでなく、物を指すものも、まず必要ですね。
日本語 | 性別 | 西語 | 発音(赤にアクセント) | 英語(参考) |
これ | 男性 | Este | エステ | This |
これ | 女性 | Esta | エスタ | This |
これ | 両方 | Esto | エスト | This |
それ | 男性 | Ese | エッセ | It |
それ | 女性 | Esa | エッサ | It |
それ | 両方 | Eso | エッソ | It |
あれ | 男性 | Aquel | アケール | That |
あれ | 女性 | Aquella | アケージャ | That |
あれ | 両方 | Aquello | アケージョ | That |
これら(複数) | 男性 | Estos | エストス | These |
これら(複数) | 女性 | Estas | エスタス | These |
それら(複数) | 男性 | Esos | エッソス | Those |
それら(複数) | 女性 | Esas | エッサス | Those |
あれら(複数) | 男性 | Aquellos | アケージョス | They |
あれら(複数) | 女性 | Aquellas | アケージョス | They |
性別(男性・女性・両方)と、単数/複数の区別があるので、大変そうですが、一部を除いて規則的
に変化していますので、慣れればどうってことありません。 最初から全て覚える必要もないので
「これ」でも「あれ」でも、一つ決めて、その変化だけ一通り覚えておきましょう。
Leccion 3.「私の、あなたの、彼の...」(所有代名詞)
ついでに、「〜の」ってのも覚えておけば、すぐに話で使えそうですね!
日本語 | 性別 | 西語 | 発音(赤にアクセント) | 英語(参考) |
私の | 両方 | Mi | ミ | My |
あなたの | 両方 | Tu | トゥ | Your |
あなたの(丁寧語) | 両方 | Su | ス | Your |
彼の | 男性 | Su | ス | His |
彼女の | 女性 | Su | ス | Her |
私達の | 男性 | Nuestro | ヌエストロ | Our |
私達の | 女性 | Nuestra | ヌエストラ | Our |
あなた達の | 男性 | Vuestro | ブエストロ | Your |
あなた達の | 女性 | Vuestra | ブエストラ | Your |
あなた達の(丁寧語) | 両方 | Sus | スス | Your |
彼らの | 男性 | Sus | スス | Their |
彼女らの | 女性 | Sus | スス | Their |
ここでの性別とは、「私達の▲▲」と言った場合、「私達」の性別ではなく、「▲▲」の性別です。
スペイン語では、全ての「名詞」(物の名前・呼び名)は男性とか女性とか性を持って(決まって)
いるんです。 例えば、「机」は女性で、「自動車」は男性、「空」は男性、「星」は女性...
Leccion 4.「〜は、〜だ」(基本文型@)
さて、とりあえず何か一言話したいですよね! 「〜は、〜だ」なら簡単、簡単!
「主語」は既に用意できています(上の表)から、とりあえず「彼」を使って見ましょう。
「彼は、学生だ」と言ってみましょう。
彼 :El でしたね
学生:Estudiante (エストゥディアンテ)と言います。(和西辞典を引いてみましょう)
〜は:これがわかりませんね! 下の表を見て下さい。
主語 | - | 〜は | 発音(赤にアクセント) | 英語(参考) |
Yo | (私) | soy | ソイ | am |
Tu | (あなた) | eres | エレス | are |
Usted | (あなた) | es | エス | are |
El | (彼) | es | エス | is |
Ella | (彼女) | es | エス | is |
Nosotros | (私達/男性) | somos | ソーモス | are |
Nosotras | (私達/女性) | somos | ソーモス | are |
Vosotros | (あなた達/男性) | sois | ソイス | are |
Vosotras | (あなた達/女性) | sois | ソイス | are |
Ustedes | (あなた達/丁寧語) | son | ソン | are |
Ellos | (彼ら) | son | ソン | are |
Ellas | (彼女ら) | son | ソン | are |
正解は、「El es estudiante」ですね。
「estudiante」の部分を和西辞典で色々な単語を調べてあてはめてみれば、色々な文章が作れます。
〜は +「名詞」
彼は学生だ →El es estudiante.
彼は技術者だ →El es ingeniero.
彼は先生だ →El es profesor.
〜は +「形容詞」
彼は若い →El es joven.
彼は聡明だ →El es inteligente.
彼はハンサムだ →El es guapo.
「El」の部分を、「〜の」(上の3の表でしたね)に置き換えてみると、更に表現が広がります。
〜の〜は +「名詞」
彼の名前はRiacrdoだ→Su nombre es Ricardo.
彼の父は先生だ →Su padre es profesor.
彼の兄は歌手だ →Su hermano es cantante.
〜の〜は +「形容詞」
彼の兄は金持ちだ →Su hermano es rico.
彼の車は白い →Su coche es blanco.
彼の家は大きい →Su casa es grande.
Leccion 5. 名詞の「性別」に注意!
英語を勉強したとき、名詞には単数形と複数形がありましたね? スペイン語もあります。基本的
には英語と同じように「S」を付ければ良いのです。 これはちっとも難しくありませんね! 気を
付けなければならないのが、英語には無かった「性別」なのです。
全ての名詞は性別を持っています。辞書を引くと「m」とか「f」とか書いて有りますが、
「m」が男性名詞、「f」が女性名詞です。
Casa 家 女性
Estrella 星 女性
Luna 月 女性
Luz 光 女性
Aparato 器具 男性
Perro 犬 男性
Gato 猫 男性
Ordenador パソコン 男性
基本的には「a」や「z」で終わるものは女性、「o」や「r」で終わるものは男性です。
但し例外もたくさんあります。(全てを完全に覚えるのは困難です。スペイン人でも、子供は
良く間違えて、笑われたり親に怒られたりしています。気楽にいきましょう!)
また、男性・女性どちらにも使われる「両性」の名詞もあります。
Cantante 歌手 男性・女性
Estudiante 学生 男性・女性
その名詞が指しているものが女性か男性かで、名詞そのものが変わるものもあります。
Ingeniero/Ingeniera 男性技術者/女性技術者
Profesor/Profesora 男性教授/女性教授
Alumno/Alumna 男子生徒/女子生徒
但し、上で説明した「両性」の名詞は、その名詞が指しているものが女性・男性に拘わらず同
じ物が使われます。
Cantante 男性歌手・女性歌手
Estudiante 男子学生・女子学生
するとどうなるか?
名詞のこの様な性別を念頭において、前項で説明した文例の主語を彼女(Ella)に置き換えてみると
彼は学生だ →El es estudiante. 彼女は学生だ →Ella es estudiante.
彼は技術者だ →El es ingeniero. 彼女は技術者だ →Ella es ingeniera.
彼は先生だ →El es profesor. 彼女は先生だ →Ella es profesora.
「所有代名詞」の例文を女性に置き換えてみると...
彼の名前はRiacrdoだ →Su nombre es Ricardo.
彼女の名前はCarmenだ →Su nombre es Carmen.
彼の父は先生だ →Su padre es profesor.
彼の母は先生だ →Su madre es profesora.
彼の兄は歌手だ →Su hermano es cantante.
彼の姉は歌手だ →Su hermana es cantante.
どうです? ややこしくて嫌になってしまいましたか? スペイン語に限らず、ラテン系言語の一番
辛いところは、やたら変化・活用が多くて、しかも不規則なものや、例外も一杯あることです。
それだけに、完全を期するには「慣れ」が必要で、逆に、多少間違ったところで、ニヤッと笑われ
るだけのことで、意味はまず通じてくれますので、あまり気にせず気楽にやる事です。(だいたい
そう言う私は、しょっちゅう間違っています...)
Leccion 6. 形容詞の「性別」と「複数」に注意!
さて、スペイン語は形容詞も変化/活用します。それが形容するものの「性別」と「単数/複数」に
よって見事に(!)活用するのです。(英語は全く活用しませんでしたね) 気後れする必要はあり
ません。 基本的に規則的に活用しますので、気を付けてさえいれば難しいことはありません。
基本的なルールは、ふたつです。
@語尾が o で終わる形容詞は、女性名詞を形容する時は語尾が a に変わる
A複数のものを形容する時は語尾に s をつける
既に出てきた形容詞の例を見てみましょう。
彼は聡明だ →El es inteligente.
彼はハンサムだ →El es guapo.
では、まず主語を女性(彼女)に置き換えてみましょう。
彼女は聡明だ →Ella es inteligente.
彼女は美人だ →Ella es guapa.
語尾が o で終わる guapo は、女性を形容する場合には語尾が a に変わります。
しかし、形容詞 inteligente の場合は、活用しません。
次に、主語を複数の男性(彼ら)に置き換えてみましょう。
彼ら(男性)は聡明だ →Ellos son inteligentes.
彼ら(男性)はハンサムだ →Ellos son guapos.
まず、主語が Ellos ですから、es は son に変わります。(上の4.の表を見て下さい)
肝心の形容詞ですが、s が語尾に付きました。
では、主語を複数の女性(彼女ら)に置き換えてみましょう。
彼女らは聡明だ →Ellas son inteligentes.
彼女らは美人だ →Ellas son guapas.
o で終わる形容詞 guapo は、a に変わった上、s が付きました。
Leccion 7.「〜は、〜ですか?」(基本文型A)
「〜は、〜だ」(基本文型@)からちょっと横道にそれてしまいましたが、文章を完成させる為
には、どうしても名詞と形容詞の活用をわからないといけないので、そうしました。
さて、ここまでの所を何回も繰り返して勉強して貰えれば、辞書さえあれば「〜は、〜だ」は問題
なく使えるようになっているはずです。 これが言えるようになったら疑問文はどうなるか知りた
くなりますね!
Leccion 4 で使った文例:「El es estudiante」(彼は学生です)を疑問文(彼は学生ですか?)
にしてみましょう。 疑問文にするのは簡単です。 動詞(es)を名詞(El)の前に出してやれば良いの
です。
El es estudiante → ?Es el estudiante?
注意しなければならないのは、?マークです。スペイン語では?マークと!マークは常に文頭と
文末に付けます。 しかも、文頭の?または!は、上下逆さまに書きます。(皆さんのWindowsは
普通英語モ−ドになっていますので、該当文字がありません。従って、文頭の記号は逆さまに読み
替えて下さい)
同じ様に、Leccion 4.で登場した文例をすべて疑問文に変えてみましょう。
彼は学生だ →El es estudiante. → ?Es el estudiante?
彼は技術者だ →El es ingeniero. → ?Es el ingeniero?
彼は先生だ →El es profesor. → ?Es el profesor?
彼は若い →El es joven. → ?Es el joven?
彼は聡明だ →El es inteligente. → ?Es el inteligente?
彼はハンサムだ →El es guapo. → ?Es el guapo?
彼の名前はRiacrdoだ→Su nombre es Ricardo. → ?Es su nombre Ricardo?
彼の父は先生だ →Su padre es profesor. → ?Es su padre profesor?
彼の兄は歌手だ →Su hermano es cantante.→ ?Es su hermano cantante?
彼の兄は金持ちだ →Su hermano es rico. → ?Es su hermano rico?
彼の車は白い →Su coche es blanco. → ?Es su coche blanco?
彼の家は大きい →Su casa es grande. → ?Es su casa grande?
質問したら、答えなくてはいけませんね。
「はい」は Si(シー)
「いいえ」はNo(ノー) です。
?Es el estudiante?(彼は学生ですか?)
Si, El es estudiante.(はい、彼は学生です)またはSi, El es.(はい、そうです)
Leccion 8. それでは落ち着いて、基本のアルファベットを
とりあえず、スペイン語の雰囲気がつかめて来たところで、本来なら一番最初に勉強するであろ
う、アルファベットを覚えましょう。
C および Z は、英語の th の発音の様に、舌先を上下の前歯の隙間に押し当てて発音します。
Rr は巻き舌で(楽器のマンドリンのトレモロの様に)エールレです。
また、疑問符、感嘆符は文章を挟み込んで使いますが、文頭には上下逆さまの記号を使います。
Leccion 9. 基本と言えば、数を覚えなくてはいけません
30以降はほぼ規則的ですから、とりあえず30まで覚えましょう。
0 cero セロ
1 uno ウーノ
2 dos ドス
3 tres トレス
4 cuatro クアトロ
5 cinco シンコ
6 seis セイス
7 siete シエテ
8 ocho オチョ
9 nueve ヌエヴェ
10 diez ディエス
11 once オーンセ
12 doce ドーセ
13 trece トレーセ
14 catorce カトールセ
15 quince キーンセ
16 dieciseis(diez y seis) ディエスィセイス
17 diecisiete(diez y siete) ディエスィシエテ
18 dieciocho(diez y ocho) ディエスシオチョ
19 diecinueve(diez y nueve) ディエスィヌエヴェ
20 veinte ヴェインテ
21 veintiuno(veinte y uno) ヴェインティウーノ
22 veintidos(veinte y dos) ヴェインティドス
23 veintitres(veinte y tres) ヴェインティトレス
24 veinticuatro(veinte y cuatro) ヴェインティクアトロ
25 veinticinco(veinte y cinco) ヴェインティシンコ
26 veintiseis(veinte y seis) ヴェインティセイス
27 veintisiete(veinte y siete) ヴェインティシエテ
28 veintiocho(veinte y ocho) ヴェインティオチョ
29 veintinueve(veinte y nueve) ヴェインティヌエヴェ
30 treinta トレインタ
31 trenta y uno トレインタイウーノ
32 trenta y dos トレインタイドス
33 trenta y tres トレインタイトレス
40 cuarenta クワレンタ
50 cincuenta シンクゥエンタ
60 sesenta セセーンタ
70 setenta セテーンタ
80 ochenta オチェンタ
90 noventa ノヴェンタ
100 ciento シエント
101 ciento uno シエントウーノ
111 ciento once シエントオーンセ
115 ciento quince シエントキーンセ
118 ciento dieciocho シエントディエスィオチョ
200 doscientos ドスシエントス
300 trescientos トレスシエントス
400 cuatrocientos クゥアトロシエントス
500 quinientos キニエントス
600 seiscientos セイシエントス
700 setecientos セテシエントス
800 ochocientos オチョシエントス
900 novecientos ノヴェシエントス
1,000 mil ミル
1,005 mil cinco ミルシンコ
1,235 mil doscientos treinta y cincoミル・ドスシエントス・トレインタイシンコ
2,000 dos mil ドスミル
10,000 diez mil ディエスミル
100,000 cien mil シエンミル
200,000 doscientos mil ドスシエントスミル
1,000,000 un millon ウンミジョン
ついでに、序数(第何番目)も覚えてしまいましょう。 第10番目以降はあまり使われる事はあ
りませんので、とりあえず10番目まで覚えておきましょう。
1番目 primero
2番目 segundo
3番目 tercero
4番目 cuarto
5番目 quinto
6番目 sexto
7番目 septimo
8番目 octavo
9番目 noveno
10番目 decimo
11番目 undecimo
12番目 duodecimo
13番目 decimotercio
14番目 decimocuatro
19番目 decimonono
20番目 vigesimo
ここから先は、また機会をみてご紹介したいと思います。英語がある程度できていれば、単語は
難しくありません。ラテン語特有の動詞の活用だけが頑張らないといけない難所です。

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