RBBSプログラム「MAFNET」サポート・ページ

【このページの最終更新日:1991年11月15日】

1. MAFNETとその生い立ち

MAFNETは1991年に当局が作製したスタンドアロンタイプのRBBSプログラムです。 環境は、NEC PC- 98上のMSDOSでのみ動作します。 今となっては寂しい限りですが、当時はまだPC98全盛の時代であ りました。 Niftyserveに、アップロードされており、未だに時々照会の手紙等を頂戴しており恥 ずかしながらこちらにサポート・ページを設ける事にしました。


〜マニュアルより抜粋〜

MAFNETは、1989年8月に単なるメール・ボックスとしてN88BASICで書かれ誕生しました。 以降 日々バージョン・アップを数限りなく続け、いつの間か N88BASICコンパイラの能力限界に達する 程大きな RBBS プログラムになっていました。 回りを見渡してみますと何せ素人の手作りで至 らぬ所だらけではありますが、何とか他の諸先輩方の作られた RBBSプログラムと肩を並べて運用 できる様になっているし、何と言っても 700名を超える JR1MAF-1/RBBSユーザー各局の暖かいご 支援のお言葉を頂き、PDS としてプログラムを公開する事に致しました。 時に1991年5月28日で ありました。

その後、3度に渡りバージョン・アップを行いましたが、もはや N88BASICコンパイラの処理能力 の限界との闘いもどうにもならないレベルに達していた事、言語仕様その物が、それ以上細かい ソフト上の操作を不可能にしていた事、また N88BASIC.LIB と言う一般的でないラン・タイム・ ライブラリを実行時に必要としている事等から他の言語に頼らざるを得ないとの結論に至りまし た。

新しく記述する言語を何にするか、かなり悩みましたが、どうせ素人が一から独学するのであれ ば、どれを選んでも簡単であるはずはないとの結論に達し、甚だ無謀ではありましたが思い切っ て C言語で行く事にしました。 イロハのイから、すべてこの素人が始めようとする事がどれだ けの苦労を強いられるかは、想像に難くない事と思います。 C言語の参考文献を何冊も抱えな がら、ひとつ、又ひとつと、実験モジュールを書き、動かしながらの挑戦でありました。 恐ら く、2年や 3年はかかるだろう、いや何年かかっても完成は決してしないのではなかろうか、と の不安との闘いでもありました。

幸いな事に、先生には恵まれていました。JR1MAF-1/RBBS のユーザーである、JR1NXF 小谷野さ んがその方でした。 行き詰まってどうにもならなくなると、プロのプログラマーである小谷野 さんの門戸を叩き、叩けば必ず明快なご指導を戴く事ができました。 特にRS-232C のハンドリ ングについては、RBBS プログラムにとって一番の基本でありながら初心者にとってはどうにも手 が付け難い部分ですが、その基本的部分については全面的にご教示戴く事ができ、早期に叩き台 となるターミナル部分をとにもかくにも動かす事ができました。 この事がこの無謀な挑戦を最 後まで挫折する事なくやって来れた大きな力となった事は言うまでもありません。

いつになったら完成するのか見当すら付かないこのプロジェクトの泥沼にずっぽりとはまり込み、 遂に 98NOTE 迄買い込むはめとなりました。 朝夕の通勤電車の中や、仕事をさぼって喫茶店の 中で、なりふり構わないパソコンとの格闘が始まりました。 明けても暮れても 98NOTE に向い、 寸暇を惜しんで没頭する事 3カ月。 気が付いてみると、いつの間にか BASIC版の持つ全ての機 能を書き終え、わずか 3カ月前迄は、夢のまた夢でしかなかった C版 MAFNETがそこにあったの です。

こうして今、ここに MAFNETC.EXE ( C版 MAFNET.EXE )があります。 まだまだバグ採りは十分 ではないかもしれません。 機能的には、 BASIC版より強化されているとは言うものの、C言語版 となり、プログラム・ソース記述上の制限が一掃された今、やりたかった事ができるのは、正に これからです。 皆様に今後共暖かい眼で MAFNET を見守り頂ける事を心より願って止みません。

(1991年11月15日)

2. MAFNETの特徴

 (1) 最大3ポート迄のマルチ・ポート運用が選択可能。(シングル・ポートも可)

 (2) 9600ボーでの使用も可能。

 (3) テキスト・ボード数・・・・・・・・・・・・・・13枚
   ソフト(PDS)ボード数・・・・・・・・・・・・・・4枚
   利用者管理ボード数・・・・・・・・・・・・・・・1枚
   郵便(メール)ボード数・・・・・・.・・・・1枚
   アクセス・ログ・ボード数・・.・・・・・・1枚

   を搭載。ボード名は、文字数等の制約はありますが、自由に書換可。 

 (4) わかりにくいボードやコマンドの階層化を避け、すべて『一階建』の環境。 メニューは常にボ ード群とコマンド群を同時表示。

 (5) 習熟ユーザーの為に、メニューの短縮表示、省略表示を選択可とし、わかりやすさだけでなく、 高操作性も実現。

 (6) 読出されるファイルその物以外はエスケープ・シーケンス・コード群にてフルカラー表示。 見や すさと暖かい操作環境を実現。

 (7) 利用者ファイルに最終アクセス・タイムを記録。 アクセス時に、前回アクセス以降に書込まれ た最新ファイルの一覧、読出機能をサポート。

 (8) ファイル一覧、読出時に当該ファイルが掲載後読出された累計回数を表示。

 (9) 利用者管理ボードに於て、各ユーザーの累計アクセス数を表示。

 (10) 全テキスト・ボード、およびソフト・ボードに於て、タイトル中の指定文字列の検索可能。

 (11) 自動運転(オート・パイロット)機能を持っており、ユーザーが登録するマクロに従ってハンド フリーで自動運転が可能。

 (12) 利用者管理ボードにて、登録済ユーザーのコール・サインによる検索可。

 (13) いたずら(他人のコール・サインでアクセスし、ファイルを消去)を未然に防止する為の諸機能 を搭載。

 (14) シスオペ用のセキュリティ付メンテナンス機能を搭載。(リモート/コンソール・メンテナンス 共)

 (15) 特定ユーザーに対し簡易セキュリティ機能、及び優遇操作レベルを提供する事が可能。

 (16) RBBS側より出される諸メッセージ、諸表示の大部分をカスタマイズする事が可能。

 (17) システム・ハング・アップを回避する為の諸機能を搭載。

 (18) ホスト側モニターの表示の充実化をはかり、アクセス待機時にはターミナルとしてモニター(ポ ート別カラー表示)する他、過去10アクセス局名のヒストリー表示。

 (19) ソフト(PDS)連続D/Lを回避する為に、ソフト・ボードで1ファイル読出し後は強制的にディス コネする他、3分間以内の再アクセスは直ちにディスコネ。

 (20) ISHファイルを含むテキスト・ボード2枚に対するコマンドには一部個別配慮。 その他数々の特 徴を備えています。


3. MAFNETのダウンロード


MAFNETマニュアル MAFNTMAN.LZH (20KB)

MAFNETプログラム MAFNET10.LZH (115KB)



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