自宅シャックのモバイル遠隔操作化プロジェクト

■ STEP 9 ■

【このページの最終更新日:2009年7月5日】

STEP 9.ビデオ監視

ここまでの所で、遠隔操作に必要と思われる主要な機能は一通り盛り込まれたと思います。 最後に考えなくてはならないのが、シャックのモニター機能でしょう。 何分離れたところから、我が家の電子機器を動かす訳ですから、現場(シャック)の機器がが正常に動作し、保安上も問題が無い事を確認したいものです。 そこで登場するのがビデオカメラによるモニターです。

静止画像ならともかく、ビデオ動画の伝送となるとちょっと大変なような気がしますが、実は既にそのインフラは組み込み済みです。 SKYPEです。 SKYPEは音声による通話、文字によるチャットに加え、PCに接続したWebカメラで捉えたビデオ画像を同時に伝送し、「テレビ電話」を実現しています。 これを利用しない手はありません。 さっそく手持ちのWebカメラを接続し、リグを接続したPC側のSKYPEに「ビデオ通話を常に許容する」と設定し、モバイル側からSKYPEを接続してみると、コネクトと同時にモバイル側のPCにモニター画像が表示されました。

そこで、すぐに問題に気づきました。 照明です。 モニターするのは当然トランシーバー周辺(当局の場合、モニターの目玉はクロス式SWRメーターです)ですので、不在時には部屋の照明は消され薄暗いのです。 特に、当たり前のことですが夜になると真っ暗で何も見えない!!のです。 これは何らかの方法で部分的に高輝度LEDなどを使った照明を照射するしかないかな、と考えましたが、偶然に素晴らしいWebカメラに出会いました。

株式会社タイムリー社発売のGROOVYブランドの「カム130ナイトビジョン2」(GR-CAM130N2)です。 解像度(画像の大きさ)に関わるセンサーには、有効画素数130万画素の製品を採用。(30万画素で使用) 最大1280x960ピクセルの高解像度な動画撮影(秒間15フレーム)ができる他、画像サイズの調整により、 640x480ピクセルの解像度では、秒間30フレームのなめらかな動画撮影が可能です。 また、本体内のセンサーにより、絞りは自動的に調整され幅広い明るさ(暗さ)に適切に追従します。(明度の他、コントラスト、ホワイトバランスも自動調整されます)周辺が真っ暗になると自動的に夜間モードに切り替わります。 赤外線による映像表示のため画面は白黒モードですが、鮮明に表示されるため映された対象物は容易に見分けることができます。


レンズは他のWebカメラでは例を見ない本格的なガラス製の4枚構成で、表面にはコーティングが施されています。 ピントリングもしっかりとした構造で稼動範囲が大きく便利です。 レンズの周囲に8基あるのが赤外線照射LEDで、必要に応じ(真っ暗闇になると)照射(肉眼では見えません)し、明瞭な画像を得続けます。 
このCCDカメラの優秀さにはびっくりしてしまいました。 秋葉原のアウトレット店でわずか千数百円で購入したんですが・・・こんな立派な造りと性能を持ったWebカメラは他に見たことがありません。 この値段と言い、キツネにつままれた思いです。


ミニ三脚でCCDカメラをリグに向け固定してあります。


モバイル側のPCでの運用状況です。 サーバー側のSKYPEの「ビデオを常にオンにする」設定をしておけば、モバイル側からアクセスすると常にビデオ画像がモニターできます。 さすがにFT-817のパネル面は小さいのとコントラスが低く表面が反射しやすいので見にくいですが、それ以上に左横にあるSWRメーターの監視に役に立っています。 実際に正常に電波が発射されているのをリアルタイムに確認できるメリットは大きいです。

 
左側は昼間普通の照明を付けた状態です。(照明を消してもほとんど画像は変わりません) 右側が夜全く照明をつけていない「真っ暗闇」(!!)の状態の画像です。 ほぼ白黒モードに切り替わりますが、状況把握には全く問題ありません。 
超高感度カメラと赤外線照射で常に明瞭度の高い画像を得ることができるのには、本当に感激しました。 絶対お勧めのカメラです。



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