自宅シャックのモバイル遠隔操作化プロジェクト

■ STEP 7 ■

【このページの最終更新日:2009年6月28日】

STEP 7.諸電源スイッチの遠隔操作

さて、ここまで来ると色々と欲が出てきます。 遠隔操作でON/OFFしたいものはいくらでもあります。 諸々の電源関係からリニア(元がFT-817 5W QRPだから使う発想はありませんが、技術的に対応してみたい)ですね。 

そこで登場するのが既にKIT購入・組立済みの Km2NetのUSB-IO基板(STEP-6ご参照)です。 制御電流はMAX15mAという事なので、SSR(ソリッドステート・リレー)を噛ませて制御すればなんとかなりそうです。 SSRのキットも入手しました。(秋葉原の秋月電子で20Aの物がワンセットわずか250円です) ちなみにソリッドステート・リレーとは、フォトカップラーとトライアックを組み合わせた物で、フォトカップラー内のLEDを点灯させる電圧と電流が入力としてあれば、その先に接続されたトライアックでAC100Vの大電流をON-OFF制御できると言うものです。(フォトカップラーと2SC1815一本を組み合わせて普通のリレーを動かす手もありますが)

問題は制御ソフトです。 実験的に動かすだけならいくつか諸兄が公表されているのがありますが、あまり実用的ではありません。 これならいっそVisual Basicを勉強して自作した方が近道かな?? と言う事で調べてみたらなんとタダでダウンロードが出来る事がわかり、即ダウンロード。(かなりのファイル量で、インストールには1時間以上かかりました) 翌日には秋葉原の書店で参考書を買い集め、数日後になんとか完成したソフト(と呼んで貰えるかどうか?!)がこれです。 (実験用に使って見たいと言う方はこちらからダウンロードして下さい。同梱のdllファイルと同じフォルダで実行して下さい。)



実はこんなものでも辿り着くまでにはそれなりにかなり悩みました。 そもそもUSB-IOの仕組みや働きの勉強から始めにゃならんかったし、まずはバラックでLEDを点灯させるようにして、ソフトも少し弄ってはデバッグしてどのように影響/変化するのか確認しながら理解をして行くと言う荒業で、試行錯誤の連続に挑んだと言う訳です。



結局分かったのは、USB-IO基板では2チャンネルしか相互に影響なくON-OFF制御ができないと言う事(ポートが2つなんだから当たり前なんだけど、最初はそれも良くわかりませんでした)でした。 当初は4チャンネルの制御装置をイメージしていたのですが、とりあえず2チャンネルで我慢をし、必要があれば更に基板を増設する事にしました。(わずか1,500円ですからね) それとポート0は15mA電流が流せますが、ポート1は許容電流5mAと小さくてLEDすら直接点灯させる事ができないの事が分かっていたので、2SC1815をかまして動作を確認しました。 この制御ソフトとこの接続で2チャンネルのLEDの点灯の制御がうまく行っていますので、これでソリッドステート・リレーの駆動が可能です。


これが全回路図です。


ケースに組込みました。 2つの小さな基板が秋月電子で購入したソリッドステート・リレー(キット:250円)です。放熱板をつければ連続最大20A(AC100V)まで制御可能ですが、放熱板なしでは連続最大2Aとなります。 私の場合は、アンテナローターと、予定はありませんが小型リニアを想定していますので、これで十分です。もし大電流を制御したければ、これでAC100Vリレーを駆動すれば良いだけなので、採用しました。 (ババッチィ配線でお恥ずかし・・・)


AC100Vのネオン管で、通電状態を表示します。 スイッチはマニュアルでONさせる為のものですが、通常はREMOTE側にしておきます。



アンテナ・ローターとリニア・アンプ(のDC電源装置)のAC100Vプラグを背面のソケットに接続します。


めでたし、めでたし! これでAC電源の制御がPC経由(遠隔操作)で可能になりました。 ハイパワー局では換気扇とか空調機の制御も必要になるかもしれません。 リグ(FT-817ND)の電源は、Ham Radio Deluxe から制御できますので不要です。(リグによってはこの装置での制御が必要になるかもしれません) 

リグを接続したPCの電源制御については、必要であればBIOSのネットワークからの電源制御機能を使って行えば良いのですが、以下の諸理由により24時間立ち上げっぱなしとなっています。(但し不在時はノートPCの蓋を閉じて液晶のバックライトをOFFとしています・・・蓋を閉じても電源OFFとならないように設定変更要)

 @電源を落としてしまうと、擬似固定IPアドレスを得ているDNSサービスへのインターバル・アクセス(OUTLOOKで行っています)ができなくなり、そもそも外部からこのPCにアクセスできなくなってしまうこと。
 AノートPCを使っており消費電力は僅かなこと。
 B立ち上げに時間がかかるのが面倒なこと。
 C通常は(不在時は)14.230MHzのSSTVをモニター/自動保存していること。



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