固定運用設備

■2009年■

1960年代のアマチュア無線の原点、「心と技術」 オール真空管式AM/SSB送受信機の世界へ

【このページの最終更新日:2011年6月14日】



バンド アンテナ 主な用途
430MHz 15m高 13エレメント八木スタック(CREATE製) ローカルQSO
50MHz  24m高 10エレメント八木 (自作/12mブーム/Y.O.で最適化設計) 全用途
14MHz 22m高 5エレメント八木 (自作/12mブーム/Y.O.で最適化設計) DX QSO
3.5MHz 15m高 ロータリー・ダイポール (自作/全長16.6mのエレメント+ICOMのATU AH-4) 国内QSO


↓ 2010年春のシャックの様子です (最新の様子はこのページの一番最後(下)で随時更新の上ご紹介しています)

 

↑↓ 2010年春のシャックの様子です (最新の様子はこのページの一番最後(下)で随時更新の上ご紹介しています)

上段 左側 青春時代の「戦士」 青春時代に来る日も来る日もWとのラグチューに熱中させてくれた懐かしいリグ達: YAESUのFT-401D、TRIOのTS-520D、そしてモービルで活躍したYAESUのFT-7とICOMのIC-721
右側 現代の機器 ローカル連絡用のTS-790、および29MHzFM DX用のAZDENのPCS-7800H。
測定器 岩通のシンクロ・スコープSS-5710、目黒のSSG(標準信号発生器) MSG-2560B、岩通の周波数カウンタSC-7102、HPのバルボル(真空管電圧計)410C、TRIOオーディオ・オシレータAG-202A、デリカのディップメーター、クラニシのアンテナアナライザBR-200など。
中段 左側 1960年代
オール真空管
HF帯
AM
あこがれのHF帯AM送受信機: TRIOの9R59ライン(9R59、SM5、CC-6、SP-5、TX-88A、VFO-1)
右側 50MHz帯
AM
懐かしい50MHz帯AMトランシーバー (ポータブル機はトランジスタ製): 日新電子のスカイエリート6、TRIOのTR-1000、井上電機のFDAM-3、TRIOのTR-1100、TRIOのTR-1200、そして究極のポータブル機ナショナルのRJX-601
下段 左側 HF帯
SSB
あこがれのHF帯SSB送受信機: YAESUの400ライン(FRDX400、SP-400、FLDX400、FTV-650、FL2000B)
右側 あこがれの最高峰HF帯SSBトランシーバー: コリンズのKWM-2A

※ KWM-2Aの右下の机上に置いてあるのは、移動運用用のYAESUのFT-817ですが、普段はここにポンと置いて、パソコンで作業中等のモニター用、「ちょいQSO」用にに活躍してもらっています。
最上段の棚の上はEchoLinkノード局。 アルインコのDR-420です。 





■ DXとのラグチューに惹かれて没頭して来たアマチュア無線でしたが、WARCバンド18MHzの解禁後、誰も未踏の地でのチャレンジにロマンを感じ傾倒して行く中で次第に軌道を「脱線」、DXerの先頭を切ってビッグアンテナ+オーバーパワー街道をまっしぐらに、金に物を言わせる?「飛ばしっこ」の世界を突き進むことになってしまいました。 5年間近く狂った日々は続きましたが、やがて聴こえないDX局との単独QSOをしてしまったとか、力の論理で全てをねじ伏せようとしている自分の行動の空しさに気が付く一方で、生活の全てがDXing中心でお金も湯水の様に無線に注ぎ込んでいる自分の傍らで、自分の趣味の犠牲となっている家族の姿がやっと見える様になりました。 遂に思い立って7エレ八木を14MHz5エレに改造して18MHzと決別し、14MHzで以前の様にのんびりとDX局とのラグチューの世界に戻ろうとしましたが、一度狂った歯車はうまく噛み合わない物です。 以前の様に楽しさを感じる事が出来ないまま次第にアマチュア無線から遠ざかり、それからの10年近くは天文の世界で深宇宙へのロマンを燃やす様になりました。

■ その後、庭に建てた天体観測室が老朽化し止む無く取り壊し観測ができなくなった2008年、歳のせいもあるのでしょうか? 居酒屋で偶然出くわした超OMと真空管式リグの話をしたことがきっかけとなり、「アマチュア無線の原点」への希求が突如始まってしまいました。

■ 当時の真空管式リグはいい! これは単に私が「懐かしい」と思うからだけではないような気がします。 SL(蒸気機関車)に例えると良くわかります。 新幹線の世代に生まれた子供もSLには心を躍らせているではありませんか!! スピードや機能だけではない、人間の心を捉える「モノ」の息遣いを感じられるからではないでしょうか? 無線機も同じだと思うのです。 暖かいフィラメントのともし火、一個一個の働きがわかる抵抗・コンデンサー・RFCなどのパーツの立体配線! プリント基板にICとLSIを貼り付けた現在の電子機器から、「モノ」の訴える声と息遣いを感じ取ることができるでしょうか?

■ そんな訳で古いリグの収集とレストアが始まりました。幸いな事に今はYAHOOオークションと言う大変ありがたい市場があります。 間もなく希望する機器の大半が集まりました。 当然40年以上も前の機器ですから、レストアは必至です。 久しぶりに秋葉原通いが始まりました(いつの間にか進出し、幅を利かせているコスプレ・ショップには激怒!!呼び込みのコスプレ嬢には心の中でヘドを吐きかける!!) CC-6などは超ジャンクで、結局自作と同じくらい手間がかかったものもあります。

■ 
しかし真空管だからレストアができるんです。 ひとつひとつのパーツが独立しているから、不調の原因を追い込めて突き止めて修理ができるんです。 電子回路と対話ができて自分を磨いて貰えるんです。 このノスタルジアの世界に、私は確かな「アマチュア無線の原点」を感じました。

■ オール真空管式AM送受信機と言えばなんと言ってもTRIOの9R59ライン、まずはこのラインの入手とレストアに熱中しました。 受信機9R59、送信機TX-88AVFO-1、50MHzクリコンCC-6、プリセレ+ダブルコンバーターSM-5、スピーカーSP-5が復活しました。

■ 高校生時代をHFのリグが買えずに悶々として50MHz/AMでのローカルラグチューで過ごした思い出は決して忘れることができません。 それを支えてくれたTRIOの
TR-1000はゲルマトランジスタ製ではありますが、迷えわず一緒に入手、3台も使って完全な一台をレストアしました。 続いてTR-1000のライバルだった井上電機(ICOMの前身)のFDAM-3も同様にレストアしました。 更にTR-1100TR-1200、そしてポータブル機の最高峰だったRJX-601まで手を伸ばしました。 そして当時憧れの最強の50MHz機であった日新電子のオール真空管式トランシーバースカイエリート6は主力機として一番気合を入れ苦労してレストアしました。 (全ての機器について複数台入手しては良好な部品を生かしてレストアしました)

■ オール真空管式AM送受信機から手を付け始めた古いリグの収集とレストアの日々が続くうちに、その範囲は同じ1960年代に姿を現してきたSSB送受信機にまで及ぶことになりました。 何と言っても当時の憧れはYAESUの400ラインでした。 受信機
FRDX-400、送信機FLDX-400、50MHzトランスバーターFTV-650、スピーカーSP-400、リニアアンプFL-2100Bとフルラインです。 これもそれぞれ2〜3台入手してレストアし、やっとまともなラインが完成しました。

■ そして最後に当時の世界最高峰であったSSBトランシーバー、コリンズの
KWM-2Aとスピーカーコンソール312B-4にたどり着きました。 もう後にも先にもこれ以上の真空管式トランシーバーは存在しないのです。

■ 一方、これだけの真空管式リグを整備・調整・維持して行く為にはちゃんとした測定器群が不可欠とあって、苦労して中古市場で一式を揃えました。 (これで万全!あとは腕だけ?)




■ これは「おまけ」でしたが、昔を回顧したついでに、青春時代に来る日も来る日もWとのラグチューに熱中させてくれた懐かしいリグ達、
YAESUのFT-401DTRIOのTS-520D、そしてモービルで活躍したYAESUのFT-7ICOMのIC-721も復活させました。





【所有の1960年代、全盛を極めたAM機と、本格的な普及を始めたSSB機】

カテゴリー メーカー 機器 機種名 周波数 電波形式 出力 終段 コメント
AM HF〜50MHz AM/CW トリオ 送信機(HF帯+50MHz) TX88A 3.5MHz〜50MHz AM/CW 10W 807 OMの家に行くと鎮座していたこのシリーズは当時の憧れの最高峰でした。 庭に張った21MHzダイポールでヨーロッパの局とガンガンAMでDXをやって いるのを目を丸くして見ていました。
50MHzでも強い局はこれを使ってました。(終段管を6146に変えて電源も外付け、変調機まで外付けにして50Wもの「超ハイパワー」を出していたローカルのOMは雲の上の人でした。
 送信中は変調トランスがしゃべる声に従ってジンジンと振動して鳴るのが如何にもAMで、本当にしびれたものです。
トリオ VFO(HF帯+50MHz) VFO-1 3.5MHz〜50MHz - - -
トリオ 受信機(HF帯) 9R59 0.55MHz〜30MHz AM/CW/SSB - -
トリオ プリセレクター(3.5/7MHz)+
クリスタルコンバーター(14/21/28MHz)
SM-5 14/21/28MHz
→3.5MHz
- - -
トリオ 50MHzクリスタルコンバーター CC-6 50MHz
→7MHz
- - -
50MHz AM/FM 固定機 日新電子 50MHzトランシーバー スカイエリート6
(パナスカイマーク6)
50MHz AM(FM外付) 10W 2E26 10Wの「ハイパワー」でVFO内蔵!50MHzの何処にでも出れる!当時のあこがれのローカルラグチュー機でした。
ポータブル機 (トランジスタ式) トリオ 50MHzトランシーバー TR-1000 50MHz AM 1W 2SC697 高校生の当時、結局一番これにお世話になった懐かしいリグ! 日本初の画期的なポータブル・トランシーバーです。(でかい!単1電池8本使用!) 送信はクリスタル式ですので数チャンネルしか出れませんでしたが、当時はCQ出した後はお互いにバンド中をワッチしてコール局を探していましたから、実用になっていました。(いい時代だったなぁ)
自転車走行中に内蔵ホイップアンテナでVK局と59+でQSOした思い出が忘れられません。(52MHz台でのVKのCQに50.3MHzでコール!)
井上電機 50MHzトランシーバー FDAM-3 50MHz AM/FM 1W 2SC776 ローカル局が持っていて、とにかくVFOでバンド中何処にでも出れると言うのがうらやましく、これもあこがれのリグでした。 もちろんVFO内蔵の日本初のポータブル・トランシーバーでした。
トリオ 50MHzトランシーバー TR-1100 50MHz AM/FM 1W 2SC697 これもローカル局が持っていたのをうらやましく眺めていました。 一見トランシーブ操作ができそうですが、送信と受信のVFOのバリコンを同時に回しているだけで、どうしても生じる周波数差を埋める為に、やはりキャリブレーション操作が必要でした。 しかし固定チャンネルだったTR-1000から較べるとフルバンド送受信できるのは大変な進歩だったし、キャリブレ操作が残るにしてもダイアル1個で送受周波数を同調できるのは、FDAM-3と較べても大変な進化でした。
トリオ 50MHzトランシーバー TR-1200 50MHz AM/FM 1W 2SC614 これもローカル局が持っていたのをうらやましく眺めていました。 初めて誕生したトランシーブ・トランシーバーです。 TR-1100ではフルバンドをカバーしていましたが、これは52.5MHzまででした。
ナショナル 50MHzトランシーバー RJX-601 50MHz AM/FM 3W 2SC1306 間違いなく歴史上の50MHzAM/FMポータブルトランシーバーの最高峰と言うか完成型です。 アマチュア無線機メーカーでない松下の作りはうならせるものがあります。回路設計自体も至れり尽くせりで、しれば知るほど惚れてしまうリグです。 周波数の安定度は抜群で、ポータブルで振り回しても動かないし、第一ダイアルの周波数の読みもかなり正確です。
SSB HF〜50MHz SSB/CW ヤエス 受信機(HF帯) FRDX400 1.9〜144MHz CW/SSB/AM/FM - - 当局がアマチュア無線を始めるきっかけとなった、高校のアマチュア無線部で使っていた送信機が、FL100Bと、このFLDX400でした。 FRDX400にリニアアンプFL2000B、更に50MHzトランスバーターを加えた400ラインは間違いなく当時の全てのハムの羨望の的のラインナップでした。 この後にFL101ライン、TRIOから599ラインが発売されましたが、SSB回路の特徴を生かしたトランシーバーに流れを奪われ、結局この400ラインが日本の唯一の完成されたフルラインとなりました。 言わば日本のコリンズSラインです!その後国内外を問わず、セパレートのリグはありません。
当局はなんと言っても送受信機の分かれたこのラインが何よりも大好きです。このリグの前には100万円を越す超高級トランシーバーも色褪せて見えてしまいます。黙ってこのラインの前に座ってみて下さい!と言いたくなります。

アマチュア無線は性能だけではない事を悟らせてくれるラインナップです。 日本の最高峰です。
ヤエス 送信機(HF帯) FLDX400 3.5〜28MHz CW/SSB 100W 6JS6X2
ヤエス 50MHz FTV-650 28→50MHz - 20W 6146
ヤエス リニアアンプ(HF帯) FL2000B 3.5〜28MHz - 500W 572BX2
HF SSB/CW COLLINS HF帯トランシーバー KWM-2A 3.4〜30MHz(ゼネカバ) CW/SSB 100W 6146X2 これぞ常に世界の最高峰としてあこがれ続けたリグでした。値段も最高峰で(笑)生涯手にする事はないと思い続けた来たのですが、この1960年代真空管シリーズの締めくくりとして、オール真空管でもあったこの最高峰のセパレート(Sライン)とは言わずとも、せめてトランシーバーのKWM-2Aをと思い入手しました。 理屈抜きです。 セパレートでなくても、このリグの前に座ると突然和やかな満足感に包まれてしまいます。






【トリオ 9R59】0.55〜30MHz シングルスーパー受信機(BFO/Qマルチ内蔵) オール真空管

回路図(PDFファイル)







この製品はオークションにも沢山出てきますが、意外と美品が少なく、状態が悪いものも多い様ですが、一発で程度の良い美品を入手することができました。




【トリオ TX-88A】 3.5〜50MHz 10W AM送信機 オール真空 ファイナル:807

回路図(PDFファイル)







こちらも運良く中々程度の良いものを入手することができました。
AMとCWの切替がソケットの差し替えと言うのは如何にも不便である為、リレーを一つ内蔵させて外部スイッチで切り替えられるように改造しました。



【トリオ VFO-1】 3.5〜50MHz VFO オール真空管

回路図(PDFファイル)







こちらはオークションで3台目にやっと新品同様の美品に出会うことができました。(ただし配線はあまり上手でないですね。部品数は少ないのでそのうち全部配線をし直す予定です)



【トリオ SM-5】 
3.5/7MHz:プリセレクター 14〜28MHz:クリスタルコンバーター(3.5MHz出力) オール真空管

回路図(PDFファイル)







元箱入りで保管されていた方から譲って頂いたもので、外観のみならず中身も完璧な美品です。




【トリオ CC-6】
 50MHzクリスタルコンバーター(7MHz出力) オール真空管

回路図(PDFファイル)






CC-6はオークションにも滅多に出て来ず入手は困難を極めますが、運良く出品されたジャンク(クリスタルやコイル、トリマー、電源トランスなど欠品だらけの、もぬけの殻のようなド・ジャンクでした)をなんとか復活(クリスタルは特注したHC49Uを壊した不要のHC16Uのケースの中に組み込むと言った手の込んだ事まで行いました)に成功しました。




【日新電子 SkyElite6】
 
50MHz 10W AMトランシーバー(VFO内蔵) オール真空管 ファイナル:2E26

回路図(PDFファイル)




この製品も美品はなかなか見かけません。 オークションで入手した2台をそれぞれい「いいとこ取り」をして満足の行く一台を復活させることができました。



え?たったこれだけ?本当にこれトランシーバー??と言いたくなるような中身! しかもろくすっぽシールドされてない送信回路! TVIとQRHが代名詞となった、当時の誰もが憧れた旧き良き名トランシーバーです。



このごちゃごちゃな配線って本当にメーカー製なの? 本当にこれで異常発振もなく動作するの??といいたくなるような中身! やはり旧き良き名トランシーバーです!




【トリオ TR-1000】 
50MHz 1W AMポ−タブル型トランシーバー(クリスタル制御) トランジスタ製 ファイナル:2SC697

回路図(PDFファイル)




こちらは製品自体は見かけても美品や完全なものが少ないようです。 結局オークションで3台入手して、「いいとこ取り」をしてやっと完璧な一台を復活させる事ができました。
あまりオリジナルに改造はしたくないのですが、昔施していたスケルチだけは懐かしく、取り付けました。(イヤフォン・ジャックのところ)
メーターの照明が入ると、小さなラジケーターが生き物のように映え、暖かい灯火が心をなごませてくれます。 40数年前に感じたその暖かさは、今もやはり伝わって来ます。



【井上電機 FDAM-3】 
50MHz 1W AM/FMポ−タブル型トランシーバー(VFO式全バンドカバー) トランジスタ製 ファイナル:2SC776

回路図(PDFファイル)



TR-1000と同時期の製品にも関わらず、本当に運良く美品を入手する事ができました。




【TRIO TR-1100】 
50MHz 1W AM/FMポ−タブル型トランシーバー(VFO式全バンドカバー) トランジスタ製 ファイナル:2SC697

回路図(PDFファイル)




このリグはもともと作りが弱いせいもあって完全な物が中々手に入りません。 2台を入手してかなり苦労してレストアをして綺麗な完全動作の1台が完成しました。




【TRIO TR-1200】 
50MHz 1W AM/FMポ−タブル型トランシーバー(トランシーブVFO式) トランジスタ製 ファイナル:2SC614

回路図(PDFファイル)




こちらは、3台目にオークションで幸運にも30数年間元箱に入れて保管されていた、全く無傷の完全な新品同様機を入手することができました。 (しかし高かった・・・)。




【National RJX-601】 
50MHz 3W AM/FMポ−タブル型トランシーバー(トランシーブVFO式) トランジスタ製 ファイナル:2SC1306

回路図(PDFファイル)



  これは製造台数が多かった事もあり、良い程度の物が比較的簡単に手に入ります。 こちらも2台を入手し完璧な1台が完成しました。




=懐かしの歴代50MHz AM/FM機 オンパレード・スナップ=




TR-1000に始まってRJX-601で完成された50MHzAM/FMポータブル機の歴史の流れです!



スカイエリート6を加えた、オール懐かしの50MHzAM/FMラインナップです。





【ヤエス FRDX-400】 
1.9MHz〜28MHz CW/SSB/AM/FM受信機 (50MHz/144MHzクリスタル・コンバーター内蔵) オール真空管







400ラインは本当にひどい状態のものが沢山出回っています。 3台目にやっと納得のできるものに出会いました。
シャーシ上面はかなり傷んでいますが、部品の状態は極めて良く、フルオプションです。 レストア/調整で完全に生き返っています。
最近のリグの音に慣れた人は、受信音を聞いてその聴き易いやわらかい音に一様に驚いています。
最初から455KHzの局発回路の所に、MT管7ピンの穴とHC-6Uクリスタルのソケット穴が開いていましたので、そこに特注水晶で455.6KHzの発振回路を組み込みました(真空管は6C4)。 この結果CW受信時のトーンが1.5KHz(耐えられない高さです)から600Hzに下がり(モードスイッチCW1で切替わるようにしました)大変聴きやすくなりました。



【ヤエス FLDX-400】 
3.5MHz〜28MHz 100W CW/SSB/AM送信機 オール真空管 ファイナル:6JS6×2







こちらも3台目にやっと納得のできるものに出会いました。 ダイアルはなんと言ってもこの25KHzダイアル版が最
高に気に入っています。(コリンズ並だぁ!)
電源トランスの右の小さな基板は、輸出仕様にしかインストールされていないFSKキーイング回路(オプション)を自作実験中のもの。
これもレストア/調整で完全に生き返っています。 オールバンドでフルパワー出ています。



【ヤエス FTV-650】 
50MHz ←→ 28MHz トランスバーター 20W オール真空管 ファイナル:6146B

回路図(PDFファイル)






こちらは2台目になかなかの美品を入手し、一部1台目のパーツも活用して完璧な一台が完成しました。




【ヤエス FL2000B】 
3.5MHz〜28MHz 500W  オール真空管 ファイナル:572B×2



テレビ球を使ったFL2000とかFL2500ではなく、やはり何といっても欲しかったのはこの送信管572Bを使ったFL2000Bでした。










【コリンズ KWM-2A、312B-4】 
3.4MHz〜30MHz 100W CW/SSBトランシーバー オール真空管 ファイナル:6146B×2

回路図(PDFファイル)1/4 2/4 3/4 4/4




真空管SSBトランシーバーとして世界一の高嶺(高値?!)の花であったKWM-2Aですが、運良くそこそこの程度の品を安く(本体のみで11万円)入手することができました。(でなければコリンズの世界には踏み入れなかったのではないかと・・・)
コリンズは完璧調整・レストア・常時メンテナンスが前提のリグ?で、そのノウハウやありとあらゆるパーツ、ツールなどが沢山世界中に出回っていますから、真空管SSB無線機のメンテナンス技術も最高峰(笑)で鍛えられそうです。





錆知らずのイリダイト加工のアルミ・シャーシと筐体、美しい明瞭な黒字プリント、整然と配置された部品、一際目を引く段間μ同調回路(通称ギロチン)、重たい電源を外付とした事から余裕のスペーシングと軽量でメンテしやすい本体、丁寧で頑丈な配線・部品取付(パーツはすべて何巻きにもからげてハンダ付)けなど、一目瞭然の別格の無線機の世界が見て見て取れます。






※ 以下は20代の青春時代に毎日毎日W局とのラグチューに明け暮れた私を支えてくれた懐かしいリグ達で、これもシャックに陳列してあります


【ヤエス FT-401D】 3.5MHz〜28MHz 100W CW/SSBトランシーバー



大学に入学しアルバイトをして初めて買ったHF帯のリグでした。 これでやっと念願のW局とのラグチューができるようになった思い出のリグです。
運良く程度の良い完動品を一発で入手することができました。



【トリオ TS-520D】 3.5MHz〜28MHz 100W CW/SSBトランシーバー



当時、TRIOのFBなオーディオと軽快なギアダイヤルに惹かれて、FT-401Dから乗り換えました。 大学生時代に一番活躍してくれた思い出のリグです。 
DCコンバータやCWフィルター、ファンなどを揃え、きれいな筐体も確保する為に3台を入手し、完璧な一台を復活させました。



【ヤエス FT−7】 3.5MHz〜28MHz 10W CW/SSBトランシーバー



モービル専用機として活躍してくれました。 コンパクトなボディと簡単な操作、安定した性能は今でもピカイチです。 10WのパワーはDXには厳しかったです。 
運良く恐ろしく美品を入手することができました。



【アイコム IC-721】 3.5MHz〜28MHz 100W CW/SSB/AM/SSBトランシーバー



こちらもモービル機として活躍してくれました。 固定機とほとんど変わらない機能と操作感がなかなか魅力でした。 これは今まで売らずに手元に残っていたものです。






■最近のシャック (2010年8月1日)



その後、自作の世界に入ってしまいました。 1960年代のオール真空管のリグを集め、レストアしていつでも実戦で使えるようにした流れの当然の帰結だったかもしれません。 いつしかメーカー製のリグであると言う事自体に満足感とか納得感を覚えられなくなってしまったのです。

手始めに、オール真空管式3.5/7MHzポータブル型AM/CWトランシーバー、オール真空管式50MHzヘテロダイン送信機などを製作しました。 
特等席に懐かしいリードのケースが並んでいますが、これからオーソドックスなAM送受信機ラインを作るところです。

あと一方で、自作機の評価や、いざと言う時のバックアップの為に1台は現代の技術のDSP機があっても良かろうと、ICOM IC-756PROVを購入しました。(後継機のIC-7600と同じ定価で並行販売状態となった為、定価の半額程度で購入できました)。 しかしさすがに今の当局のシャックにはなんとも不釣合いな存在で、居心地悪そうです(笑)



■最近のシャック (2010年10月27日)



遂にオール真空管式オールバンドAM/CW送信機ラインが完成しました。 (2010年10月27日)
3.5〜50MHzのオールバンドで、送信機ファイナルは6146の出力10W。 プレート・スクリーングリッド同時変調を6BQ5プッシュ・プルでかけています。
受信機は高1中3のシングル・スーパー(3.5MHz〜4.0MHzの親受信機)で、7MHz以上はクリコンを接続してダブル・スーパーとして働きます。
※ この自作機の詳細は、左のサブメニューの「自作機工作室」ページをご覧下さい。



■最近のシャック (2011年6月14日)






我がシャックの唯一の近代的無線機達です。 HF帯のメインリグとして活躍しているICOM IC-756PROIIIと、ローカル連絡用の430MHz帯FMトランシーバーです。
マイクはAIWAの誇るベロシティ(リボン)マイクVM-15と、真空管式プリアンプ+9素子グラフィック・イコライザーの組み合わせで納得の行く音を得ています。
IC-756PROIIIは、YAESU400ラインのリニア・アンプFL2000B(572Bパラ/500W出力)をドライブして使っています。




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