フィジー語習得ノート

== 演習ノート ==

【このページの最終更新日:2012年4月26日】

基本的な文法や表現方法、使用頻度の高い特定単語などをまとめたところで、毎日この表とのにらめっこが続いています。
頭から覚えようとしたって、それは無理だし意味はないですね。 実際に「自分の感情的な部分と無条件にリンクされて」初めて自由に言葉として使えるようになるわけですから。

私の常として、とにかく「少しでもノウハウを身につけたらなり振りかまわず実際に使ってみる」と言う性癖があります。 習うより慣れろです。



先週、ついに私が最初に作ったフィジー語の文章で、実際にフィジー人に初めて話しをしました。

きっかけは、フィジー人独特の文化「kerekere(ケレケレ)」です。 これは、日本語には直訳できない単語ですが、要は「助けて!、ちょっと拝借!、頂戴!、分けて!、お願い!」を全部混ぜたような表現で、利益は皆で分け合うのが当たり前と言うフィジー人の伝統的な文化・価値観に基づいた言葉です。 しかし、これはちょっと日本人にはなかなか馴染めず、とにかく勝手に自分の物を持っていかれて使われてしまうのには閉口します。 一歩間違えば(間違えなくても?)かっぱらいです。

会社でフィジー人社員が、私のところに来て言いました。
「Oka-san, Kerekere! Can I use your scissors?」(岡さん、お願い~~ 岡さんのはさみ使わせてもらっていいですか?)
もちろん、私は「OK, OK, Go ahead!」と許可します。
しかし、へたすると戻って来ない! そこで思い切ってこんな時の為に?考えておいたフィジー語を使ってみたのです。

Kuwani kerekere nongu scissors!」 (私のはさみをケレケレ(かっぱらう)しないでね!)

どっ!とその社員の笑いを誘った事は言うまでもありませんが、文法的にOK である事も確認させてもらって、とにかく私の最初に自力で作った文章が通じたのです!



日曜日の今朝はホテルのレストランでコーヒーとトーストを食べながら、いつもの文法や単語をまとめたものを印刷したものにマーカーで線を引きながらあれこれ頭に馴染ませていました。
Lako(行く)とか Vale(家)とか言う単語は頻繁に例文に出てくるのですっかり覚えてしまっています。 これに表現法の表を見ていて、「家に行きたい」と言う文章ならすぐ言えそうだと気が付きました。
「Au via」 で「私は望む」です。 ~に行くの「~に」がわかりません。 ちょうど目の前を通りかかったウエイトレスを捕まえて質問です。 答えは「i」でした。
そこで彼女に言いました。

Au via lako i vale」 (私は家に行きたい)

OKだそうです! やりました!
ついでに「i」のあとに地名を入れても同じかどうか確認しました。

Au via lako i Suva」 (私はスバに行きたい)

これもOKでした! いい感じですね。 この調子で作った資料からどんどん活用を展開させて行って自分のものにしたいですね。



2012年4月18日、この日異国の地フィジーで還暦を迎えてしまいました!
こちらは還暦はおもしろくないので朝からおとなしくしていたんですが、ローカル社員(フィジー人社員)達が黙っていません。 入れ替わり立ち代り私の席に来てお誕生日おめでとう!と・・・

しばらくして目の前の席に座ってるローカル社員が突然フィジーで私に話し掛け始めました。

Noqu siga ni sucu nikua」 (今日は私の誕生日です)

でした。 sigaは日で、sucuが誕生で、siga ni sucuと続けて誕生日と言う言葉になります。

このsucuの発音は結構厄介で何度も教えてもらいました。
カナ表記したら「スズ」ですが2番目のズの音は英語のthのように舌を噛んで発音しなければなりません。

最初のNoquは代名詞の「私の」ですがqとgは前に溜めを付けて「ング」と発音しますので、Noquは「ノング」と発音します。
sigaも「シガ」ではなくて「シンガ」です。

この日は一日中つぶやいていました。 「ノング シンガニスズ ニクア!」



翌日になったら別のローカル社員が私の所に来てワンポイントレッスンをしてくれました。 (最近私がフィジー語を勉強しているのを知って折に触れ教えてくれるようになりました)

Noqu siga ni sucu na noa (昨日は私の誕生日です)

昨日習った「
Noqu siga ni sucu nikua」の活用形です。

じゃぁ明日は何って言うの?って聞いたら

Noqu siga ni sucu mataka 明日は私の誕生日です)

そう、動詞の未来形とか過去形とかなくて楽チンだったんですね。




今朝は朝からはす向かいに座っているローカル社員のLoさんがご機嫌斜めです。電話の相手がアホな事言ってたようで、「こんなバカなフィジー人は初めてだわ!」と息巻いています。
日ごろあまり怒らないLoさんが怒ったので、Loさんが怒った!と周囲の皆もびっくりしています。

怒る!これなんて言うのか聞きました。 この単語、何に怒るかによって語尾が異なるようで、何回も聴き直してやっとわかりました。

cudruva + 人名  
Au cudruva Vili (私はViliに怒っている)

cudruvi + 代名詞
Au cudruvi koya (私は彼に怒っている)

cudruvaka + 出来事
Au cudruvaka na yali ni noqu irabo. (私は自分のお金を失くした事に怒っている)
 *yali ... 失くす
 *irabo ... お金

ついでにありそうな質問を考えて表現を確認しました。

何に怒ってるんですか?
A cava o cudruvaka?

何故怒ってるんですか?
Na cava cudruva?


でした。 しかしこの単語の発音はちょっとしにくいです。CUは英語のthのように舌を噛みながら「ズ」です。
dは前にn音が付きますので、「ズンドゥルバ」と発音しなければなりません。
最初耳から聞いただけでは何回真似しようとしても出来ませんでした。



朝、ローカル女性社員のSaiさんが、私の所に郵便物到着案内票を持って来ました。 空港敷地内にある郵便局から届いたもので、私宛の郵便物が来ているので取りに来い、と行った内容です。
そこで周りにいるローカル社員に郵便局に行ってきます!と言わなければなりません。

Au lako.....と言いかけて考えていたらすぐに教えてくれました(笑)
Au lako i na post office」 (私はpost officeに行きます)
そう言えば、このlako i ~ と言う語句は既に教えてもらってましたね。 ま、覚えた端から忘れて行くのが最近の私の日常なんで・・・

ここでちょっと質問して食い下がりました。
「i」は英語の「to」に当たります。 

ならば「~から」ってどう言うんだろう。
この「i」を「mai」にすれば良いと・・・
Au lako mai Japani」 (私は日本から来ました)

なるほど「mai」は英語の「from」に当たるようです。

あれ?[lako」って動詞は行くと来ると両方の意味があるんだ! フィジー語っていい加減で面白い!



今晩は滞在中のホテルのレストランで、フィジー・ビター・ビールを飲みながらいつもと同じチキン・チョップスーイを食べていました。

いつも陽気に日本語の片言で話しかけてくる男性従業員が今日も「元気元気!」「どうもどうも!」と声を掛けながら私の前を行ったり来たりしています。
日本語の単語を並べた後は、フィジー語で「
Sota tale!Sota tale!」 (また会いましょう!)と元気一杯に言ってくれます。
本当に陽気なフィジー人の典型です。

たまには彼に日本語を教えてあげようと手元にf広げていた文例集を見ていました。 「今日はお天気です!」あ、この言葉は彼の乗りにぴったりだ!

これのフィジー語は「
Siga vinaka nikua!」です。 このSigaは誕生日の時に覚えた「日」です。Vinakaはありがとうとか良いとかのフィジーに来れば誰でも覚える単語です。 nikuaも誕生日に教えてもらった単語で「今日」でした。 フィジー語もすぐに意味がわかったので、うんこれだ!とばかり、彼に教えてあげました。

今日はその後3度ほどか合わせてますが、会うたびに「今日はお天気です!Siga vinaka nikua!」と元気一杯、とても嬉しそうにしています。
彼に日本語を教えてあげたんですが、実は私がフィジー語を学んだのです。



こちらではランチタイムは13:00からの1時間です。 永年日本で11:00からの早番で昼食を取って来た私としては待ちに待ったランチタイム!です。
ああそうだ、ご飯で何て言うんだろう・・・・

朝食 「
katalau」

昼食 「
vakasigalevu

夕食 「
vakayakavi


席を立って昼食しに外に出る時にローカル社員に向かってひとこと「昼飯食って来る!」と言いたいものです。

(これから)朝食を食べます 「
Au na katalau

(これから)昼食を食べます 「
Au na vakasigalevu

(これから)夕食を食べます 「
Au na vakayakavi

na」は調べたところ、未来を表す助詞とありました。
あれ?フィジー語は過去・現在・未来の時制の区別がなかったんじゃなかったっけ??






(つづく)








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