MAFNET_CAMPING_02
自作キャンピングカー第1号への挑戦
【このページの最終更新日:2007年7月11日】
時に1976年。 まだ国内でキャンピングカーにお目にかかる事はまったくと言っていい程ありま
せんでした。 ましてや、手作りキャンピングカーのノウハウを探そうと思っても、そんな資料や雑
誌はありません。 そこで、新宿の洋書専門店に出かけ、「VANNING」と言うアメリカの雑誌を定期
購読する契約をしました。なんと言ってもアメリカ旅行中に一番強烈な印象を受けた、DOEDGE-VAN
をベースとしたキャンパーの記事や写真が満載であったからです。 よだれを垂らしながら眺める内
に、ベース車とすべく日産キャラバンの中古車を買うのに何ヶ月もかかりませんでした。
車内の床に合板を敷き詰め、カーペットを張り、窓にカーテンを張りました。 日曜雑貨店をいくつ
もいくつも尋ね、やっとみつけた小型の流し台を取り付け、20リットルのポリタン2個からは、フ
ロの残り湯を洗濯用に汲み上げる「アッピー」と言うポンプを使って、水洗トイレ用の蛇口につなぎ
フット・スイッチで水が出るようにしました。 調理台の上にはカセット・コンロを取り付け、窓に
は家庭用の換気扇を取り付けました。(当時としてはまだめずらしい、100VのACインバーター
も取り付けました) 室内後部には手製の収納庫件オーディオシステムを作りました。 また、家庭
用のサークライン(蛍光燈)に自作のインバーターを組み込み、12Vで点灯する様にしたものを天
井に2基取り付けました。 今でこそ、車用の蛍光燈はカーショップで売られているし、100Vに変換する
インバーターはいくらでも売られていますが、当時カー用品の世界では全く見る事はなく、全く斬新
なアイデア仕組でした。 その他、常に改良に改良を重ね、一通り完成するのには約2年を要しました。
この手作りキャンピングカー第1号車で、毎週末、いたる所でキャンプに明け暮れました。 当時は
キャンプをする人はごく一部であり、日本全体でも、まともなキャンプ場は数える程しかありません
でした。 (どこもあまり整備されてなく、行ってもガラガラでした。)「大自然の中を自由に移動
できる快適な生活空間」を求めていた私は、キャンプ場は一切利用しませんでした。 気に入った所
があれば海辺、湖畔、河原、沢、山中を問わず車を突っ込んで、自然を満喫していました。 そんな
事をする人は回りにいませんでしたから、どこで何をやっても他に人はいないし、とやかく言う人も
いませんでした。
やがて、代々木公園で、キャンピングカーショーが初めて開催される事になりました。 遂に日本に
もこんな時代が来たか、と訪れましたが目の玉が飛び出る程高い輸入キャンピングカーが何台か展示
されていましたが、所詮高嶺の花でもっと自分のキャンピングカーを改良できる様な用品・パーツの
販売を期待していただけに、ややがっかりしてしまいました。 気落ちした私は会場の外に止めてお
いた自分のキャンピングカーに戻り、中でコーヒーをいれ始めました。ところがふと気がつくと私の
車の回りに黒山の人だかりができているではありませんか!「ちょっと見せていただけませんか?」
と何人もの人が覗きこんできました。「こっちの方が全然いい! これはすごいや!」と、口々に感
激していました。 私は、目の前の豪華な輸入キャンピングカーに茫然としていましたので、こん
なポンコツ車に誰も目をくれる事など考えてもいませんでしたのでびっくりしてしまいました。
今から思うと、今の様なアウトドア・ブームの時代ならともかく、当時キャンピングカーに興味を持
って見に来た人とは、それなりに皆、私と同じ様なロマンを求めていたのではなかったのではと思い
ます。
今は、あまりのアウトドア・ブームで、誰もかもがキャンプ、キャンプと騒ぐ様になってしまい、自
然との対話を求め、ロマンを求めてやる人達は居場所すらなくなってしまった感があります。 そん
な訳で今の私の車は(トヨタ・マスターエース)、キャンプを前提にしてはいるものの、移動無線基
地としての機能を追い求めた物になっています。 またいずれ、ブームが沈静化し、そして何よりお
金に余裕ができたら、中古のキャンピング・トレーラーでも購入し無線設備を充実させ、新しい形で
の「大自然の中を自由に移動できる快適な生活空間」でロマンを追っかけてみたいと思っています。
「手作りキャンピングカー第1号」写真集
- 1979年当時の写真 -
ベース車は、日産キャラバン。中古で68万円。
運転席側も、カーペットと壁紙で内装を施す。
運転席と後部室は出入りできる様に。後部室はコンパネ(合板)を張ってからカーペット張り付け。
この頃は私も若くスマートだった!!(27歳当時)
天井には化粧板、壁は壁紙、カーペット材。後部にはステレオスピーカーと格納庫を一体作成。
この女性と1年後に結婚しました。
流しの下には40リットルの水タンクがあり、フットスイッチでポンプで蛇口から水が出る。
家庭用換気扇も装備し、とりあえず車内で料理はOK。
設計仕様書
設計見取図
製作費用明細表

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